春(3〜5月)と秋(9〜11月)は猫の換毛期。室内飼いの猫でも季節の変化に伴って大量の毛が抜けます。抜け毛を放置すると猫が飲み込んでヘアボール(毛玉)を形成し、嘔吐・腸閉塞のリスクが高まります。この時期のブラッシングは健康管理の一環として重要です。
換毛期に起こる主なトラブル
- ヘアボール(毛玉):飲み込んだ毛が胃に溜まり、嘔吐や食欲不振を引き起こす
- 毛球症:腸に詰まると腸閉塞になることもある(手術が必要なケースも)
- 毛の飛散:家具・洋服・食べ物への毛の付着が増加
- 皮膚トラブル:ブラッシング不足で毛が絡まり、皮膚炎を起こすことがある(特に長毛種)
換毛期のブラッシング頻度と基本手順
短毛種:週2〜3回 → 換毛期は毎日
短毛種(アメリカンショートヘアなど)は普段週2〜3回で十分ですが、換毛期は毎日ブラッシングするのが理想です。ラバーブラシやスリッカーブラシが抜け毛を効率よく取り除きます。
長毛種:毎日(換毛期は1日2回も)
ペルシャ・メインクーンなどの長毛種はもつれやすく、換毛期は特に念入りなケアが必要です。目の細かいコームで毛のもつれをほぐしてからブラッシングすると、猫への負担が少なく済みます。
ブラッシングのコツ
- 毛並みに沿って、優しくなでるように動かす
- 猫がリラックスしているときに行う(食後や遊び後は避ける)
- 嫌がる箇所は無理せず、少しずつ慣れさせる
- ブラシの後はウェットティッシュや濡れタオルで体を拭くと、余分な毛を回収できる
毛玉(ヘアボール)を予防する食事の工夫
食物繊維を含むフードに切り替える
「ヘアボールコントロール」や「毛玉ケア」と記載されたキャットフードは食物繊維が多く配合されており、飲み込んだ毛を便と一緒に排出しやすくします。換毛期だけ主食をこのタイプに切り替える方法も有効です。
ヘアボールケアのおやつを活用する
毛玉の排出を助ける成分(植物油・食物繊維)を含むおやつも市販されています。毎日のブラッシング後のご褒美として与えることで、猫が自らケアを受け入れやすくなります。
シニア猫の換毛期は特に注意
7歳以上のシニア猫は消化機能が低下し、ヘアボールを排出しにくくなります。食欲不振・繰り返す嘔吐・3日以上の便秘が続く場合は、腸閉塞の可能性があるため早めに獣医師に相談しましょう。シニア向けサプリで腸の動きをサポートするのも選択肢の一つです。
まとめ
春・秋の換毛期は、毎日のブラッシングと食事の見直しが毛玉トラブルを防ぐ最善策です。短毛種でも換毛期は「毎日ブラッシング+毛玉ケアおやつ」を習慣にすることで、嘔吐回数が大幅に減ります。猫が嫌がらないよう、ブラッシングを「気持ちいい時間」として覚えてもらえるよう根気よく続けましょう。